◆阿部善博委員 今回の条例改正は、事業の健全な運営を確保し、収支の均衡を図るためのものと理解している。福祉全般に言えることだが、大事なことは数字の均衡だけではなく、事業全般のあり方として健全でなければならないということだと思う。きめ細かいサービスを維持していくことが必要だが、一方でそのことが不公平感の種になったり、損得を考えがちになってしまったり、サービスを受けなければ損だといった意識につながりがちだということも日々感じている。以前からさまざまな問題について議論されていることは承知しているが、根本的な制度のあり方として、本当は困ったときにお互い助け合うということが基本だと思う。助けられた人が助ける人になったり、助けた人がこの次は助けてもらったり、そうした動機づけができるような仕組みでないと、どうしても助けられた人は助けられ続けたり、助けている人はずっと助け続けているのではないかと思ってしまう。これだけ大きなお金が動いているので、やはり考えていかなければならない課題だと考えている。構造的な仕組みづくりというのは福祉全般に求められているのではないかと考えているが、みんなでこの制度を維持していこうというような動機づけ、また、適正な利用をしないと結局は損になるんだというような動機づけについて、市としての考えを伺う。 ◎和光保険高齢部長 国保に限らず、介護保険制度もそうだが、いわゆる社会保障制度の中の社会保険制度というものであり、加入者の拠出を基本としているわけである。そうした中で、現在は滞納者がたくさんおり、国保の収入未済は100億円を超えるような状況となっている。税負担の公平性という観点から、滞納させない、あるいは収入未済をふやさないための方策というのは、これまでもいろいろなところで提案いただいている。先ほど組織体制の話もあったが、ここで定数条例を出しており、私どもとしても増員の要求をしている。そういった体制の強化とともに、皆さんの拠出がもとになっている保険制度であるといった啓発活動を行った中で、持続可能な制度にしていかなければならない。また、国庫負担の拡充についても要望しているところだが、さまざまな構造的な問題がある中で、国の役割をもっと強化してほしいといった要望もしているところである。さまざまな方面で多くの課題があるので、いろいろな取り組みをしていく必要があると認識している。 ◆阿部善博委員 これからの議論の中からいろいろな取り組みの具体策が出てくると思うが、やはり政令指定都市の相模原市から国にどんどん提言できるぐらいの取り組みを進めてもらいたい。議会の方からも積極的に提言していきたいと思う。 ○関山由紀江委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって質疑を終結する。  これより討論を行う。  討論はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議案第120号相模原市国民健康保険条例の一部を改正する条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成多数。  よって、議案第120号は可決すべきものであると決した。  休憩する。    午前10時50分 休憩 ---------------------------------------    午前11時05分 開議 ○関山由紀江委員長 再開する。 --------------------------------------- △議案第121号 相模原市立保育所設置条例の一部を改正する条例について ○関山由紀江委員長 議案第121号相模原市立保育所設置条例の一部を改正する条例についてを議題とする。  提出者の提案理由の補足説明があったら、お願いする。 ◎篠崎健康福祉局長 議案第121号相模原市立保育所設置条例の一部を改正する条例については、本会議で説明したとおりなので、特に補足することはない。 ○関山由紀江委員長 これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 建物に対する考え方や、このような決定に至った経緯について確認したい。 ◎奈良田保育課長 合併に伴い、新たに運営することになった市立幼稚園3園のあり方を検討するため、平成20年度に地域や保護者の代表、学識経験者などで構成する市立幼稚園のあり方懇話会を設置した。この懇話会の検討報告書の中で、相模湖幼稚園は保育所を含めた再編などを図り、施設の老朽化などに対応すべきといった意見をいただき、本市の新・相模原市総合計画の前期計画の中で津久井地域の幼保一体的な保育、施設整備の推進を位置づけ、老朽化に緊急的に対応するために与瀬保育園及び相模湖幼稚園の一体的な整備を図ることとした。場所については、相模湖まちづくりセンター東側の企業庁用地となっている。地域から要望いただいた中、また、市内部においてもこの場所の有効活用を検討している中で、企業庁と協議を進め、保育所及び幼稚園用地として企業庁から借用するということで協議が調った。こちらについては、近くに小学校、公民館、相模湖総合事務所もあり、地域の活性化に結びつくような適地だと考えている。 ◆阿部善博委員 会派の中でこの議案についての勉強会をした際や、いろいろな人に意見を聞いた際に、北向きの玄関ということで山から吹き下ろしの北風が入ってくるのではないかとか、事務室が真ん中にあるということで子供たちが出歩くテラスや子供たちのいる場所を見渡せないのではないかとか、屋根は南向きの片側を傾斜して光を多くとったり、ソーラーを乗せて教育に生かすといった視点は出てこなかったのかとか、いろいろな話があった。そうしたことは、当然、利用者等からも出てきたのではないかと思うし、これからも出てくるのではないかと思うが、そうした声に対し、市としてどのように応えていくのか。また、どういう経緯でこういう建物になったのかということでしっかり説明責任を果たしていかなければならないのではないかと思う。建物は決定したものをつくっていかなければならないので、そうした考え方等をしっかり明らかにしていくことが大事だと思うが、その点について伺う。 ◎奈良田保育課長 今回の施設については、今、委員が言われたような意見も確かにあった。今回の施設は、東側を保育所、西側を幼稚園として、南側の全ての部屋から園庭に出られるようなつくりになっている。また、事務室から外が見えないという話もあったが、なるべく外が見えるように建物のガラス面を多くするなど配慮した中で現在建築している。 ◆阿部善博委員 大事なことは、建物を見てどういう思想でやっているのかということが伝わることで、市民の皆さんの安心とか安全、信頼関係につながるのではないかと思う。これが決してだめだということを言っているわけではなく、そうした声にきちんと応えていないような印象を持たれると大変残念だと思うので、これからこうした質問や声が出る前にどういう考えでやっているかということが明確に出るぐらいがいいのではないかと思っている。 ◆阿部善博委員 基準となる政省令で従うべき基準と区分される規定内容が多過ぎて、本来やりたいことができないのではないかというような印象を持っており、全国にもそういう議論があると聞いている。本市としても、従うべき基準ということで国から示されてしまうとなかなかその枠を超えることができないわけだが、そうした中であって、これらの議案だけではないが、内部では本市のあるべき姿について議論がなされていたのではないかと感じているが、どのような議論の経過をたどったのか。 ◎隅河内障害福祉課長 この法律については、本年4月から既に国の基準で行われており、この1年以内に本市として条例をつくるということで進められてきた。そうしたことで、4県市で調整しつつ、庁内においても他の関連法との整合性を図りつつ、一番大事な市民の意見を聞くということで、有識者、事業者、市民、障害当事者の委員、計20名でなる自立支援協議会において2回ほど意見交換を行った。その中では、例えば事業参入しやすい制度にすべきでもっとハードルを下げるべきではないかとか、ハードルを余り下げてもらっては質の向上が確保できないので質の向上を求めるべきではないかとか、質の向上を求めるのであれば財政的な支援がないとなかなか環境整備もできないとか、ここのところ制度がころころ変わって利用者も事業者もそれに追いつくだけで大変なので、ここは一たん、国の基準どおり落ち着かせて柔軟に見直すべきではないかとか、今後、国連の障害者人権条約の批准を目指して国として国内法を整備するが、その一環として、来年度には国会に障害者差別禁止法を提出する予定と承知しているので、そういった環境もきちんと考えるべきではないか等、さまざまな議論をいただいた。そうした議論を調整して、今回、このような形で提案している。 ◆阿部善博委員 先ほど柔軟な見直しを検討したいという答弁があったので、そちらの方で納得するが、結局、国の制度等に対応していくということで結果は同じであっても、自分たちでオープンなところで議論して、国に対しても物を言っていくという姿勢が求められていると思う。ほかの議案にも言えるが、そのままならそのままでもいいと思うが、見直しをするのであれば、例えばここ1年とか3年で見直しをしていくというような目標をつくって議会にかけるとか、きちんとした形でやっていくべきだと考える。今回は時限を区切られて条例をつくるということで、きょうの民生委員会は日程だけでも36もあるが、本来、もっと議論を深まるようなやり方も必要だったのではないかと思う。議会側の運営の部分もあるが、そうしたところで今後の見直しにおいては市民を巻き込んでやっていかなければならないのではないかということを意見として述べておく。 ○関山由紀江委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって質疑を終結する。  これより討論を行う。  討論はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議事の整理上、採決を区分して行う。  議案第123号相模原市指定障害福祉サービス事業者及び指定障害者支援施設の指定の申請者に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第123号は可決すべきものであると決した。  議案第124号相模原市指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第124号は可決すべきものであると決した。  議案第125号相模原市指定障害者支援施設の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第125号は可決すべきものであると決した。  議案第126号相模原市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第126号は可決すべきものであると決した。  議案第127号相模原市地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第127号は可決すべきものであると決した。  議案第128号相模原市福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第128号は可決すべきものであると決した。  議案第129号相模原市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○関山由紀江委員長 賛成総員。  よって、議案第129号は可決すべきものであると決した。 --------------------------------------- △議案第130号 相模原市指定障害児通所支援事業者及び指定障害児入所施設の指定の申請者に関する基準を定める条例について △議案第131号 相模原市指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例について △議案第132号 相模原市指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例について △議案第133号 相模原市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例について ○関山由紀江委員長 議案第130号相模原市指定障害児通所支援事業者及び指定障害児入所施設の指定の申請者に関する基準を定める条例について、議案第131号相模原市指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例について、議案第132号相模原市指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例について、議案第133号相模原市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例について、以上4件は関連があるので一括議題とする。  提出者の提案理由の補足説明があったら、お願いする。 ◎篠崎健康福祉局長 議案第130号相模原市指定障害児通所支援事業者及び指定障害児入所施設の指定の申請者に関する基準を定める条例から議案第133号相模原市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例までについては、本会議で説明したとおりなので、特に補足することはない。 ○関山由紀江委員長 これより質疑を行う。 △陳情第10号 安全・安心の医療・介護実現のための夜勤改善・医師・看護師等の大幅増員を求めることについて ○関山由紀江委員長 陳情第10号安全・安心の医療・介護実現のための夜勤改善・医師・看護師等の大幅増員を求めることについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 平成22年の12月定例会、また、平成23年の12月定例会にもほぼ同内容の陳情が出されており、私どもの会派では協議した結果、不採択という取り扱いになった。陳情の趣旨を見ると、確かに考えなければならない部分もあるし、尊重しなければならない部分もあると承知しているが、どうしても認識が違う部分がある。医師・看護師、介護職員など大幅に増員することとあるが、そもそもこうしたことを求めるだけではなく、福祉のあり方そのものからしっかり検討していかなければならないのではないかという意見を持っている。理解できる部分も多々あるが、私ども会派としては不採択にしたいと考えている。 △陳情第11号 介護職員処遇改善加算の継続、拡充を求めることについて ○関山由紀江委員長 陳情第11号介護職員処遇改善加算の継続、拡充を求めることについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 先ほどと同じ陳情者だが、確かに御指摘の課題については理解できる部分、また、大切に議論していかなければならない部分であると認識している。しかし、陳情の理由にあるように、介護職員処遇改善加算を継続し、拡充させることが目的ではないというように考えているので、陳情の取り扱いとしては不採択という意見である。 △陳情第12号 社会福祉関係の県単独補助制度などの廃止に反対し、継続を求めることについて ○関山由紀江委員長 陳情第12号社会福祉関係の県単独補助制度などの廃止に反対し、継続を求めることについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 陳情項目に市町村への補助金等の一方的な廃止・削除は行わないようにとあり、そのとおりだと思うが、陳情趣旨を見ると、まだ協議中の事項や、福祉だけではなく全体的な財政構造のあり方等についても述べられていると認識している。陳情趣旨にある福祉切り捨てに反対というのは確かにそうだが、まだまだこれから市町村、我々議会としても当然、県に意見を言っていかなければならない部分だと考えている。また、補助金を廃止するだけの話ではないというように認識しているので、この陳情に関しては、重く受けとめながらも、不採択という扱いにしたいと考えている。 ◆阿部善博委員 誤解がないように一言だけつけ加えると、結果を待っているわけではなく、しかるべきときには、当然、市の方も議会の方も行動することがあるというように考えている。ただ、皆さんから議論があったように、補助金の廃止だけではなく、財政や社会福祉関係などを総合的に考えてこれから議論していくということなので、この陳情趣旨では継続にして様子を見るのではなく、現段階では不採択でいいのではないかと考えているので、継続を求められる場合は諮ってもらいたい。 △陳情第13号 県民のいのちと暮らしをまもる県単独制度と県有施設等の継続を求めることについて ○関山由紀江委員長 陳情第13号県民のいのちと暮らしをまもる県単独制度と県有施設等の継続を求めることについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 陳情第12号と大体同じ方向性の陳情だと判断している。陳情趣旨の7に県の解体とあるが、それぐらいの危機感を持って神奈川臨調も取り組んでいると考えている。現行制度の継続、それから団体補助金の削減をさせないようにという気持ちは本当に重く受けとめなければならないと考えているが、それらも含んで県のあり方、市町村のあり方について議論をしている最中である。また、現行制度の継続だけを求められているわけだが、我々としては県民の命と暮らしを守る制度を続けていくためには、そうした部分も含めて議論をしていかなければならないという認識なので、この陳情の取り扱いとしては不採択としたい。 △陳情第14号 国民健康保険への国庫負担の拡充を求めることについて ○関山由紀江委員長 陳情第14号国民健康保険への国庫負担の拡充を求めることについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 陳情趣旨の最後の部分で相模原市の国保財政が困難な状況にあることから、国保の改善に向けて陳情したいということを述べられているが、確かに国保のあり方については議論していかなければならないと認識しているが、それが必ずしも国庫負担の大幅な拡充を求めることだけに収れんさせてはならないと考えている。陳情いただいている問題自体の重みや議論の重要性は重々承知しているが、結論として国庫負担の拡充だけを求めてしまうのは、私どもとして不採択の扱いが妥当ではないかと考えている。 △陳情第16号 拙速な人権委員会設置法の制定に反対することについて ○関山由紀江委員長 陳情第16号拙速な人権委員会設置法の制定に反対することについてを議題とする。  これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 これまで国会において人権委員会設置についての議論が行われてきているが、人権侵害の定義が曖昧で恣意的な解釈を避けなければならないということや、人権擁護委員の資格用件を明確にする前に十分な国民的議論を経ないまま拙速に人権委員会の設置を目的とした法律を制定することがないようにという趣旨については、私どもも同意見である。しかし、これまでたびたび議論が行われても成立を見ないまま、現在もペンディングの状態で国会が解散している状況で、この法案自体の具体的な中身がまだ明確になっていない。こうした陳情を出された趣旨や思いは非常によく理解できる部分もあるし、共感する部分もあるが、さまざまな議論があるので、議会として国に意見書を上げるというのは難しいのではないか判断した。会派の中で継続についても議論したが、国会の現状も踏まえて、不採択で対応できるのではないかと考えている。