◆阿部善博委員 今回の条例改正に関しては、相談を受ける側の機能強化を図るという説明はよく分かるが、相談する側にとってはハードルがまた一段上がってしまうのではないかと心配している。基本的な考え方として、消費生活の相談窓口が、ふだん普通に生活している市民の方にはあまり必要性がないものであるならば、いざというときに、ここに相談してみようと思い浮かんだり、そういう発想自体がないと機能しないのではないかと心配している。本来相談していれば、精神的にも、生活上も、いろいろなものが助かったはずのたくさんの市民の方が、まだ相談するところまでたどり着けないで、苦しんでいるのではないかと実感している。市の認識を伺う。 ◎田中消費生活総合センター所長 市民の中には、我々の相談機関に相談に行っていいかどうか、ちゅうちょされる方もいるのかもしれない。私たちもセンターの周知方法について、市のホームページや様々なところを活用し、これまでも周知啓発等を図ってきた。敷居が高くないセンターであるべきだと考えているので、今後も市民に寄り添うセンターであり続けるよう、啓発業務について努めてまいりたい。 ◆阿部善博委員 いろいろな取組されているのはよく分かるので、これからもそういう姿勢で頑張ってもらいたい。ただ、我々議員も日頃いろいろな相談を受け、お話しすると、やはり御家族や友人には恥ずかしくて、こんな相談するのは黙っていてほしい、相談していいのか、これは自分の失敗で、お金がなくなってしまったのは自分のせいなのでいいなど、いろいろな状況がある。そうしたときに、議員のところに来る、身近な市役所の代表に電話してみる、コールセンターにかけてみた、市役所の職員の人に相談してみた、手紙を書いた、市の窓口まで来たが、誰かに話をしてやはり帰ってしまったなど、そういう人はいっぱいいる。1回連絡して、もしくは1回来て、それで帰ってしまったらおしまいになってしまうことがたくさんあると思うので、そうしたところは市全体で連携して、その1回を大切にし、その方を助けるということにつなぐことをいろいろやられていると思うので、それはしっかりやっていただきたい。また、適切な専門家や担当、警察と問題を共有したり、いろいろつなぐところはやっていると思うので、引き続きやっていただきたい。  こうした取組をするときに、市全体として、今、いろいろな部署で問題になっているのが人材育成や、人材確保、スペシャリストを育てるというところである。例えばそのことであれば、ずっと、20年、30年やっている方がいて、その方に聞けば何でも分かる、よその市からもその方に尋ねにこられるような専門家を各部署に置かないと、市で大きな問題が発生し、しっかりした人が1人いれば分かったのではないか、指摘できたのではないかという事例が発生していると認識している。そのような中で、やはりこれまでの取組よりも超えて、市として、大きな話として、この消費生活相談業務においてもスペシャリストを育てていく。市としても、技術、能力、ノウハウ、そういうものを培っていく人材をどんどん強化していかなければいけない。そうした視点があるのかどうか。どんなことをしているのか。  また、国でも、地方消費者行政強化作戦2020をやっていると聞いた。こうした取組も含め、市の状況を伺う。 ◎田中消費生活総合センター所長 スペシャリストを確保しなければいけないという御指摘である。消費生活相談員は、国家資格等の有資格業務がまず必要であり、基本的な消費生活の相談に応じていただく素養を皆様お持ちと思う。また、本市の例で言うと、相談員をお務めの方でいえば、20年、長い方はもう25年、30年近い方もいるので、ベテランの域に達している方が大勢いる。また、初めて相談業務に就かれる方もいる。そうした方々については、ベテランの相談員がマン・ツー・マンで付き添うような形で、これまでのノウハウ、知識といったことの継承について御尽力いただいていると考えている。  国が定めている事業等については、オンライン等で研修が聞ける機会が随分つくられており、可能な限り参加していただき、皆様のスペシャリストとしての知識、技能を日々高めていただいている。 ◆阿部善博委員 現場の皆さんは苦労してやられていると思うが、市を挙げて、どこの部署ということではなく、その業務については、日本でも唯一の人だというぐらいの人をどんどん育てていって、市に様々ないい効果を与えてもらいたい。しっかりやっていただきたい。 ◎淺倉教育センター所長 先ほど相模原プログラミングプランに示した授業活用を基に算定したとお答えした。次年度からのスタートについては、これが基となり、授業計画されていくので、その活用状況を見ながら検討していきたい。また、委員がおっしゃるように、授業の中でPCアドバイザーの動きも今後かなりポイントになってくる。これまでのコンピューター室で授業をサポートする形から、通常の学級での活用、かなり多くのクラスが同時に活用していただける状況がつくれるということになるので、アドバイザーも巡回しながらやる形に様変わりしていくことは想定している。その中で、授業の内容、計画、機器等の整備、人的な支援体制も併せ、今後スタートしていく中で検討していくことが必要と考えている。 ◆阿部善博委員 これまでもGIGAスクール構想に関連する授業については様々議論し、私たちも推進に賛成している。楽しく分かりやすく、学習意欲がわく授業ができる、学習効率がよく、より深い学びにつながる。また、諸外国に比べてICT化が遅れていると我が国は言われている中、これからの社会で、我が市の子供たちも遅れを取らないで頑張っていける能力を身につけられるということで、大きく期待している。  情報機器やネット社会での生きる力を身につけることと、情報機器やインターネットの技術を使って学びを深めることの2つを学校で実現しなければいけない課題がある。そうした中で、情報機器を使って、学習を行う、教室を回していくことは、情報機器の特性に縛られる面もあるのではないかと心配している。  情報機器を使って、いろいろな学習を行うときに、選ぶこと、情報機器の中で、A、B、C、Dを選んだり、漢字の変換を選んだり、選ぶことは情報機器は非常に得意だが、人間として求められる、文章を書く、字を書く、また、汗をかくようなアウトプットは、端末では非常に苦手な部分で、今、漢字が書けない大人が増えてきて問題になっているのも、こうした一因が負の面としてある。  また、学校というのは、家族のようにチームで取り組むことで学びがたくさんあると思うが、子供たちの遊びを見ていると、ゲーム端末を持っていたり、スマホを持っていたり、一緒にいるが、みんなでチームで遊んでいる。アイコンタクトや言葉のやり取り、我々が社会で生きていく上で、チームを組んだり、みんなで協力するときと違う形の協力関係が情報機器の中にはある。その中にあって、学校でもこうした負の面もしっかり捉え、対策する。そこまで考えなければいけない。現在の認識、取組の状況を伺う。 ◎淺倉教育センター所長 委員おっしゃるように、今年度は大きく環境の整備が進む中で、それをどう子供たちが活用していくのか、情報社会のよき作り手になれる子供たちをどう育てていくのかというところも、単に、学習事項を身につける、点数が上がるということではなく、作り手としてどう育っていくかが大変重要なところなので、ICTという言葉にあるように、コミュニケーションツールとして有効に使う中で、それを学びにつなげていくのか、深めていくのか。指導する教員もその辺りを十分に配慮した学習計画がなされるべきと考えている。今年度、十分に前進する整備に合わせ、遅れを取らないように、その辺りの周知をしっかりしていく必要がある。私たちもその準備をしてきた自負はあるので、そうさせていただきたい。 ◆阿部善博委員 しっかりやっていただきたい。ソフトの部分はやはりなかなか金額が見えてこない部分である。また、労力は大変だと思う。教員の多忙化解消をずっとテーマで取り組んできた中、今、先生が大変になってしまうようにしか見えない状況がある。そうならないように情報機器を入れると思うので、教員に入るのが最後というのはどうか。しっかりと現場をサポートする市の体制が必要である。  基本的な考えを、現場の声も聞きながらやっていくためには、いつも言うが、市役所の中にも教育委員会の中にもスペシャリストをしっかりと育て、サポートする体制をつくらなければいけない。そうした取組はしていただきたいし、また、そのためにはソフト面を支えるための予算が決定的に少ない。ここのところは、やはり必要なものは切り詰めるのではなく、効率化、生産性の向上はいつもテーマだが、業務改革には取り組みつつも、絶対的な余裕がないと、結局しわ寄せがあって、どこかにひずみが行くので、予算はしっかり確保する。人と時間はかかるので、そのようなものはしっかりとやはり確保して取り組んでいただきたい。  最後にパソコンやスマホ、タブレットは技術がどんどん進むので、過去、本市でもいち早くパソコンを教育に導入した実績があったが、導入したときから技術の進歩になかなか追いつかなかったために、OSの更新が古いままで、家にあるパソコンは最新だが、学校で学ぶのは見たことのないパソコンということになった。せっかく導入した機器に縛られるようなことがあると本末転倒になってしまう部分もある。そうした総合的な長い視線で授業を計画して、しっかりと取り組んでいただきたい。