◎細川学校教育部長 先ほど、スクール・サポート・スタッフの任用について、松永委員から応募状況に応じていかがなのかという質問があった。現在のところは、先ほど教職員人事課長がお伝えしたとおりであり、積算上はそうなっている。ただ、さきに申し上げたとおり、とにかく学校が助かること、子供たちが安全安心に学習に励めることが目的になっているので、柔軟な対応をしていきたいと考えている。 ◆阿部善博委員 33ページのイントラネット活用事業、また、35ページの学校情報教育推進事業について伺う。コロナ禍で本市の教育現場の状況は大変なことになっていると承知している。どんな問題が一番大きいのか、認識を改めて伺う。 ◎細川学校教育部長 コロナ禍の教育現場の状況であるが、昨年度は、臨時休校が明け、学校が再開して以来、学校と教育委員会では、学校における感染及び感染拡大のリスクを可能な限り低減しながら、学校教育ならではの学びを大切にしながら教育活動を進めることを共通の考え方とし、様々取り組んできた。  そうした中で、実際にはガイドラインを発出して、学校と保護者と共有する。または学校においては、既成概念にとらわれず、様々な工夫をしながら教育活動を進め、大変な日々の中でも、児童生徒の主体性や未来を切り開く力を育んできた。新年度が始まった今、先ほど来、委員の御発言にもあったとおり、感染状況は依然厳しい状況にあり、その中でも今後は児童生徒間の感染拡大が危惧されている状況で、これについては、昨年度とは様相が変わってきたと捉え、そこが最も大きな課題だと考えている。 ◆阿部善博委員 分かった。今回の補正予算については、今、御説明あったとおり、そうした問題を解決するための最善の策として取り組まれている。国の仕組みを使ったりしながら必要な施策をやっているということだと思う。市の認識を伺う。 ◎細川学校教育部長 さきに申し上げたとおり、大変厳しい状況である。教育委員会が学校と連携して取り組むべきことは、昨年度1年間の経験を生かしながら、今、迎えている局面を踏まえたさらなる取組を早急に検討することだと考えている。具体的には、昨年度の臨時休校の際には、今も話題になっているが、家庭による通信環境の差異、小学校等の主に低学年に対する居場所の問題、そして食の問題、家庭学習を実施した際の児童生徒による取組の差異、または心のケアの課題に配慮すること。そうした重要性について再認識することができている。  また、学校再開後には分散登校を実施し、感染リスクを最大限低減する方策について、その可能性を学校ごとに確認したところである。さらに、最も大きな変化としては、GIGAスクール構想の中で加速度的に進んだネット環境、そして、1人1台のタブレット端末の使用が可能になったこと。こうした教育環境の変化を得ることができている。  今、これまで以上に感染拡大の不安が高まりつつある。学校と教育委員会が連携してすべきことは、先ほど申し上げたように、例えばICT環境を活用しながら校内で分散型授業を実施する方法、または学校と家庭で分散して授業を実施する方法。その際、児童生徒が置かれている家庭の状況に最大限配慮すること。そして、ICTを活用した授業に必要な最低限のスキルを全ての教職員が身につけること。さきに述べた課題や可能性を踏まえ、とにもかくにもICTを最大限活用し、これまでと変わらず、学校における感染及び拡大のリスクを可能な限り低減する。大切なことは、学校教育ならではの学びを大切にしながら、教育活動を進めることに尽きる。今後も学校、関係機関と連携しながら、児童生徒の学びの保障の在り方について考えてまいりたい。 ◆阿部善博委員 分かった。昨年、この委員会でも議論したのは、先ほどもあったが、モバイルルーターは、主にインターネット環境がない児童生徒の遠隔授業とか、そうした環境を守るという議論が多かった。昨年の反省なども生かして、今回の補正予算では、そうしたインターネット環境の確保に加え、学校内での有効活用も加味されていると感じている。そうしたものを少しずつ進めていただいて、また、GIGAスクール構想の先進市として取り組んでいる本市でもあるので、現場のほうでは、コロナ対策を行うことと学びの保障をしていく。そしてまた、子供たちの全人格的な成長をしっかりと見守っていくということが本当に大変な状況だと聞いている。国のほうでは、遠隔授業とかGIGAスクール構想がこうしたコロナ禍でも大きな鍵ということで、ぜひ推進してくれということが出ていると思うので、しっかりと取り組んでいただきたい。  個別の議論をさせていただきたい。モバイルルーターの件、昨年度、かなりの数が準備できたと思うが、その評価というか、昨年度分、まだ継続しているところだと思うが、今どのような状況になっているのか。それから今年度分、機器等、通信回線の確保というものが予算化されていたと思うが、どのような状況になっているのか。また、今年度はそれをどのようにするのか。 ◎宮原教育センター所長 令和2年度は約3か月間の臨時休校措置により、6月から学校を再開したことから、次年度に学習内容を繰り越せない最終学年の小6、中3の学びを保障するため、通信費を予算措置し、ルーターについては600台用意した。また、稼働実績であるが、275台、これは令和2年10月から令和3年3月までの期間となる。  活用については、やむを得ず登校できない児童生徒への貸出しのほか、感染リスク低減のための会場を分けた学校行事の開催等の際に活用を図ってきた。令和3年度においても、令和2年度と同様の活用を図ってまいりたいと考えている。  また、令和2年度は、再度、一斉休業措置が講じられた場合を想定していたが、実際にはその措置に至らなかったため、各学校で活用が多く見られたと把握している。 ◆阿部善博委員 分かった。見えない部分も非常にあると思うが、むだのないように、一番有効な活用ができるように、柔軟な対応を求めておく。また、SARTRASの著作権の議論である。本市では非常にお金がないということで、行財政構造改革プランの取組などもクローズアップされている中で、ここが市の持ち出しだったりして、4月1日から授業目的公衆送信補償金制度の手続が始まっていて、9月、10月には支払いを終えないといけないという期限も定められていると聞いている。  そうした中で、年度途中で事務的な作業も少なくないお金が動くことになるので、心配する部分もあるが、事務的なスケジュールについて確認したいので伺う。 ◎宮原教育センター所長 事務手続については、令和3年5月1日現在の児童生徒数に基づき申請を行うこととなっていることから、5月下旬以降、児童生徒数が確定した後に、利用に至る申請システムで行い、後日発行される請求書等に基づく支払い期限までに補償金の支払い手続を進める予定である。 ◆阿部善博委員 分かった。事務的な負担が大きくならないように、SARTRASのほうでも、いろいろと報道の資料を見ると、運用に当たって議論もあったようである。本市としては混乱なく行っていただきたい。  また、これは1点、国のほうで、GIGAスクール構想を進めるためもあって、この授業目的公衆送信補償金等管理協会のほうで、3年程度の議論の後、特別措置、補償金を徴収するという形で議論があったと思う。コロナ禍もあって、子供たちの学びの確保を進めたいという観点からも、昨年は特例措置ということで、補償金を徴収しないという議論があったと思う。そのとき、本市では、先ほどモバイルルーターの議論もあったが、遠隔授業などのこうした取組を、子供たちのため、また、現場で大変な思いをしている先生方の負担を減らすために、もっと積極的にやってもよかったのではないか。今だから言えることであって、現場としても、また、教育委員会としても混乱の中で精いっぱいだったという部分も分かる。そうした反省点が次に生かせるのではないかと思うが、何か今、お考えあれば伺う。 ◎細川学校教育部長 おっしゃられたように、この件については、昨年度来、何度か通知をいただいていて、そうした中でも先行きがかなり不透明な部分があった。本市としても、GIGAスクール構想を進める上では、これが制度化されたときには、必ずや必要になるだろうという思いもある中で、今年度については、基本的なスタートというところで、今、委員会の中で話題になるような、一斉に遠隔操作が必要になるような事態などについて、大変申し訳ないことに、なかなか想定できずに、日々の対応に力を注いでまいった。反省を踏まえるということであれば、やはり予測困難な事態はあるというところを踏まえて、先読みをしながら動いていくことかと思っている。家庭の通信環境について調査するであるとか、教員のスキルを高めるであるとか、そうしたことについてしっかりと遅滞なく取り組むことが必要だと考えている。 ◆阿部善博委員 分かった。しっかりとお願いしたい。また、この著作権法の関係で、個々に著作権の使用料を払わなくて済んで、利便性があるということは理解している。先ほどデメリットがないとか、そんな議論もあったと思うが、実際には、一般の教員には解釈が非常に難しいので、運用指針も公開されていて、教員の方々は必読であるということも書かれているのを見た。研修対応なども必要になってくるという議論もあったのを見ているので、答弁は求めないが、ぜひとも教育委員会で頑張っていただいて、現場に負担が行かないような対応を行っていただきたい。  最後に一つ伺うが、GIGAスクール構想については、本格運用時チェックリストなども公表されて、通知もたくさんあるというお話だったが、今年の3月12日のGIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等についてという通知で、コロナ禍にあって、遠隔授業を積極的にやろうという国の方針なども出ているところだと思う。ぜひとも、これを一番大事な子供たちの学びの確保、学びの格差を生じないようにしっかりと取り組む、そのために現場の先生たちも苦労している。そこをしっかりと市としても支援するということで、先生方や現場の負担を少なくしていく取組を効率的にやっていくことが求められていると思う。こうした通知をいただいたところだと思うので、本市の対応状況を改めて伺う。 ◎宮原教育センター所長 本市においても、本チェックリストも含め、文部科学省の通知の内容について把握しており、現在のところ、特に未対応の部分はないものとは考えている。御指摘のとおり、チェックリスト等、再度確認しながら、しっかりと進めてまいりたいと考えている。 ◆阿部善博委員 ぜひとも教育委員会のほうでも効率的に、現場にしわ寄せが行かないように、また、子供たちに悪いほうの影響が出ないように、健全に成長できるようにしっかりと取り組んでいただきたい。 ○臼井貴彦委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって一般会計補正予算の本委員会所管部分の質疑を終結する。  これより討論を行う。  討論はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議案第56号令和3年度相模原市一般会計補正予算の本委員会所管部分は、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○臼井貴彦委員長 賛成総員。  よって、議案第56号は可決すべきものであると決した。  以上で本委員会の審査は終了した。  お諮りする。委員会審査報告書の作成については、委員長に一任願いたいと思うが、これに異議ないか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○臼井貴彦委員長 異議ないので、一任願う。  以上をもって市民文教委員会を閉会する。    午後3時21分 閉会