◎石井財政局長 議案第16号については、補足はない。 ○服部裕明委員長 これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 議案の趣旨は理解するが、金額が大きくなるおそれがあるので、市民にとっては、貴重な税金や財産が市民のために使われるのではなく、不正に放棄されるようなことはないのか、そうしたリスクはないのかというところが、やはり一番気にかかると思う。そうしたチェックはどう行われるのか。また、不正に放棄されるようなことがあってはならないので、そういうことはないということをどのように説明するかが大事だと思うが、市の見解を伺う。 ◎高橋債権対策課長 債権の放棄を行う案件は、各所管課から債権対策課に集約し、内容の精査と債権所管課とのヒアリングを行った上で、放棄するかしないかを吟味しながら市長決裁を行っていく。条例の規定に基づき、議会にも報告させてもらう。また、債権放棄に係る決裁文書は情報公開の対象とされていることから、不正に、勝手に放棄されることはないと考えている。 ◆阿部善博委員 我々議会もチェックするし、また、市民の皆さんに、これはどうなっているのだろうと疑義を持たれるようなことがないように、しっかり取り組んでもらいたい。  また、そもそも、どうしてこのような条例改正を行わなければいけない状態が発生するのかも考えなければいけないと思うが、見解を伺う。 ◎高橋債権対策課長 近年、母子父子寡婦福祉資金貸付金や市営住宅使用料など、100万円を超える滞納が多くなってきている。そもそも母子父子寡婦福祉資金あるいは市営住宅を利用する方は、生活困窮者や高齢者が多いことから、債権整理が滞りがちとなっている。また、事務をやっている中で、債務者が死亡した場合、親族が相続放棄することによって、請求する相手方が存在しないにもかかわらず、債権放棄ができないというケースが発生してきたので、この条項を追加しての条例改正などを必要とした次第である。 ◆阿部善博委員 状況は分かったが、市民感情として、債権放棄とか、回収するべきものが回収できないとか、何とかできないのかという根本的な部分もあると思う。この条例に関してではないが、市としてこうした問題にもしっかり取り組むことを求める。 ◎奈良総務局長 議案第28号については、補足することはない。 ○服部裕明委員長 これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 通常の監査も同様だが、市の職員にとっては、監査や包括外部監査に協力的であればあるほど、その後で厳しい指摘をされてしまう構造になっていると思う。そうならないほうがありがたいという気持ちが全くないことはないと思うし、非協力的な意識が芽生えたり、触れてほしくないところはなるべく触れられないといいという思いもないことはないと思う。そうしたとき、監査に、自分に都合のいい情報から出したくなるなど、一般論として、そういう姿勢というのはよくあると思う。現実に、他市でも監査や包括外部監査が形骸化しているのではないかという指摘を、これまでもたくさん耳にしてきた。そうした状況にあっても、本市の監査委員や事務局は職務の理念や在り方に厳しく取り組んできていると、私も感じているし、また、皆さんもそういう認識ではないかと思うが、改めて、本市はどのような意識で外部監査を行っていくのか、また、お願いするのか、取組姿勢について総括的に伺う。 ◎郷司コンプライアンス推進課長 外部監査については、地方公共団体に属さない独立した立場から、監査人の専門性を生かした監査を行ってもらうことにより、行政運営の透明性の確保や経費の最小化、組織の効率性といった観点から、問題提起してもらうことが期待できるものと考えている。こうしたことは、市の行政運営全般でも目指す姿と一致するものと考えており、市としては、外部監査のもたらす効果を市政運営に最大限反映するため、監査人からの指摘を真摯に受け止め、監査へ協力し、行政課題の解決や事務改善に取り組んでいくものと考えている。 ◆阿部善博委員 これまで取り組んできた包括外部監査で、具体的にどのような成果があったのか、市民に誇れる部分や考えている部分について伺う。 ◎郷司コンプライアンス推進課長 近年は、主に契約等の財務に関する事務について指摘をもらっている。個々の指摘に対し、契約書や仕様書あるいは要綱等の見直しなど事務担当課において是正を図るほか、指摘事項等を踏まえ、制度所管課等において全庁的に注意喚起を図るなど、監査対象以外の他の所属においても適正な事務執行を確保する上で、一定の効果があったものと考えている。 ◆阿部善博委員 その他、様々な成果はあると思う。他自治体の職員や議員と意見交換や情報交換をすると、市の中だけ見ているとなかなか気づかなかったが、本市の監査や外部監査はしっかりやっていて、すごく誇っていいと思うので、こうした伝統をいいほうにさらに伸ばして、職員皆がそうした意識で一つ一つしっかり取り組まれるよう申し添える。 ◆阿部善博委員 補正予算書29ページ、38億円の財政調整基金繰入金についてである。代表質問でも議論があったが、これだけ市民が大変な状況で苦しんでいるときなので、市民のためにしっかりと必要なサービスを提供し、予算でうたった事業を適切に実施したら、これだけ大きな減額が本当に発生しただろうかという市民の声を聞いている。また、新型コロナウイルス感染症等、様々な影響で実施できなかった事業に対しても、補正等で代替の事業や、また、お金がないからできなかった事業をこういうときこそしっかりと実施することで市民を支えてほしいという声も聞いている。一方で、足りなくなってしまうよりも残ったほうがいいではないかという声もあると思うし、そういう考えも理解できるが、必要な市民サービスを適切に実施して予算が足りなくなってしまったということもあると思う。それはまた別の問題として考えなければいけないことだと思うが、計画的に適切な財政調整基金を維持していくことと、結果的に財政調整基金を積んで安定していくというのは全く意味が違ってくると思う。この点に関して市の認識を伺う。 ◎秋山財政課長 予算編成については、本市の実情を踏まえて適切に所要額を計上しているものと認識しており、市民の安心、安全の確保に必要な予算が新たに生じた場合は、その都度、状況に応じた補正予算の編成に努めている。また、その後も予算は適切に執行していると認識している。  一方で、財政調整基金は、年度間の財源の不均衡の調整のほか、経済の不況等による大幅な税収減などの予期せぬ収入減少等に備えるためのものと認識しており、残高について適正額を示すのは難しいが、長期財政収支において、引き続き中長期的に多額の歳出超過が見込まれていることなどを踏まえると、やはり一定程度の残高は必要と認識している。 ◆阿部善博委員 一定程度の財政調整基金の残高が必要というのはそのとおりだし、様々な事業を適切に、しっかり実施しているという主張、認識だということも分からなくはないが、今、市民がこれだけ大変苦しい状況にある中で、また、コロナがないときにも、本市の事業について、もっと歳出を大きくしてほしいという要望を受けており、議会でもそうしたものに応えようという議論をしていたと思う。また、予算編成時に十分精査することで、実施に至らなかったサービスも市民サービスに盛り込むこともできたのではないかと市民が思ってしまうような取組自体が、市の姿勢として一考する部分はあると思う。より適切に、実際に合わせた予算編成をするという方向性は同じだと思うので、今もそうだが、常にそういう意識でしっかりと行って、これだけ大きな額というのは、やはり少し違和感があるということは申し添えておく。市民から、市も同じ方向性で取り組んでくれていると思ってもらえるような姿勢で、予算編成、執行にこれからも努めてもらいたい。これは意見として申し添える。