◆阿部善博委員 初めに、この制度が導入されることによって、本市はどのような職員、職場体制をつくりたいのか。特に、国の方針ではなく、本市の現状の課題として持っているものがあって、この制度によって変わるもの、また、悪くなってしまう部分もあるかと思うが、そういうものをどう考えているのか。国の議論で、65歳まで勤務が延びることで、昇進のスピードは遅れるが、短期間で異動しなければいけなかったり、年次一律的な人事だったり、若手の人材登用機会が確保できるのかなど、様々な議論はあったと思う。そうしたものを踏まえて、この制度で、どういう相模原市にして、職員がどれだけ仕事がしやすくなり、どういう効果があるのかを総合的に伺う。 ◎大田人事・給与課長 今回の定年引上げに伴い、本市としても、豊富な知識、経験のある職員に引き続き勤務してもらえることで、知識や技術を若い職員にどんどん引き継いで、複雑、高度化する行政課題に、より的確に対応できる力をつけてもらえることを期待している。また、若手、中堅の役職の部分で言うと、今回、定年引上げに合わせて、役職定年制を導入している。これも組織の新陳代謝や活性化という部分も目的にしているので、一定昇進できないなど、そういった話があったが、そういったことは防げると考えている。いずれにしても、組織全体として、今回の定年引上げがプラスに働く形で、きちんと取り組んでいきたい。 ◆阿部善博委員 退職する方の知識を引き継いでという話も当然メリットとしてあると思うが、一方で、60歳で定年するまでに引き継げないものが、何で65歳まで延ばすと引き継げるのかという議論もあって、時間の問題ではなくて、やはり質的転換を図っていかなければいけないので、そこは忘れてはいけないという議論が国でもあったようなので、それは指摘しておく。  それから、定年前再任用短時間勤務制は、60歳以降、多様な働き方が実現できることが一つの肝だと思うので、短時間勤務を希望する方や、希望の勤務地がある方、また、専門職でやりたい人と、単純作業でもいいという人など、多様な選択肢を提供することが大事だと思うが、その辺の制度はどのような形になっているのか。 ◎大田人事・給与課長 定年前再任用短時間勤務職員は多様な働き方の中で導入するもので、延長になる方、定年前再任用を選択する方を含めて、60歳になる前の段階できちんと情報提供して、選択してもらえればと考えている。短時間勤務制、これは延長の方もそうだが、どういった業務に就きたいなど、皆さん、ある程度の意向は持っていると思うので、そういった意向をきちんと出してもらって、本人のこれまでの経験も踏まえた中で、配置に努めていきたい。皆さん、希望どおりの場所に行けるかというと、そうでない部分もあるが、そういったものも含めて検討した中で配置していきたい。 ◆阿部善博委員 1点少し気になったのが、多様な選択肢という意味では、人事・給与課としては大変だと思うが、一旦、フルタイムでないほうを選択して、やはり退職しないでフルタイムで65歳まで勤務したいなど、制度をよく理解していないと、そういうことも起こり得ると思う。経過措置という点で伺いたいが、イメージが違ったなど、勤務場所なども全部含めて、やり直しではないが、制度としてというより、経過措置の中で、思い違いみたいなものの対応や、この制度が移行する間に、例えば若手職員にしてみると、自分の昇任や昇進の機会が奪われるのではないかという心配もあるようなことを聞いているが、今、経過措置として、そうしたものに対する対策があるのか、それとも、こういう制度が入ったばかりだから仕方ないということなら、そういうことではないと思うが、その他いろいろ議論があったと思うので、経過措置という切り口で、段階的に年金支給開始年齢まで引き上げるのも一つだと思うので、そうした議論の中で、新規採用者のばらつき対策なども含めて、どういうことが議論されて、どうなっているのか、確認の意味で伺う。 ◎大田人事・給与課長 短時間を選んだがフルタイムを選べるかということについては、基本的には定年前再任用短時間を選ぶ場合は、一度退職して短時間となるので、制度上、その後、常勤に戻ることはできない。ただし、経過措置期間中は、常勤職員の定年までの間が定年前再任用と定年延長の期間になるので、それ以後は暫定再任用勤務職員となり、その間はフルタイムの選択はできる。  また、若手の昇任、昇進というところで、定年延長でいろいろ議論されている中で、不安に思う部分もあろうかと認識している。ただ、役職定年制が導入されるとか、主幹級、課長級以上は、副主幹級に降任すると現副主幹級はいろいろ難しくなってくるという意見が出ていると考えるが、延長者に対して、どういった職域で働いてもらうか、一時期は副主幹級が増えることも想定しているなど、そういった情報を提供していく中で、制度を正確に承知してもらえればと考えている。  経過措置はいろいろあったが、7割措置も国においては経過措置となっており、ある程度、60歳の給与カーブをきちんとしていくなど、引上げ期間中についても、それぞれいろいろな検討すると伺っているので、この制度を運用していく中で、本市によりふさわしい制度として運用していければと考えている。 ◆阿部善博委員 この議論をしていて、代表質問のときから、国の議論とか、国から来た制度だとか、論点は整理されていると思うが、本市でこの制度を導入するとき、冒頭でも質問したように、本市の特徴や、どういう課題がある、今後どういう状況が待っているなど、やはり、国との違いで、今後どういう制度が必要かなど、そういう議論を今からしていかなければいけないと思うが、本市の特徴的なもの、国や他の自治体と違う職員体制について、どのように把握しているのか。 ◎大田人事・給与課長 再任用制度が導入された以降、各市それぞれが取組を進めてきているところだが、例えば、短時間を選ぶ職員が多いのか、フルタイムを選ぶ職員が多いのかというところでも、状況によって、かなり差異があると承知している。  本市においては、制度が始まった当初は、雇用と年金の接続の関係もあるが、ほとんどの方が短時間を選ぶ中で、徐々にフルタイムを選ぶ方が増えてきているという近年の状況もある。そういった中で、今回の定年延長は、本市の状況に即した制度なのではないかと考えている。  また、大枠の部分は、今回、条例の制定ということであるが、この中で、制度ができても、今後、細かい運用面は再度詰めていかなければいけない部分がまだある。例えば、これまで再任用職員は、部局長級は6級職に配置されていたものが、役職定年制が導入されることで、今後、5級職と配置されてくるので、そういった方たちの配置場所をどうするかなど、本市として、今後の運用面について、きちんと取り組んでいく必要があると認識している。 ◆阿部善博委員 現状、制度導入に向けて、しっかり準備していると思うが、あわせて、いろいろなところの議論を聞くと、これからの時代、国も民間も働ける人は働く、そうでない人は意思を尊重するという意見や、年金の状況もあると思うが、就業機会を制限するのではなくて、現状に合わせて、幅広い状況を見越さなければいけなくなるのではないかという議論もあるが、本市ではどのような議論になっているのか。 ◎大田人事・給与課長 今後、就業機会が70歳までなど増えていく、また、年金の支給年齢がどうなるのかということは、国においても、今後いろいろ議論が尽くされていくものと承知している。  本市において、そこの部分で言うと、現状、65歳まで再任用職員として勤務してもらって、退職者に限った話ではないが、会計年度任用職員として、いろいろな職域も確保している。65歳以降も元気に働けるという方には、その中での勤務形態や特性を生かす職域もあるので、応募してもらって、選考の中で、そういったことをやられる方もいると思う。ただ、会計年度任用職員は広く平等に選考する形になっているので、必ずその方がということではない部分もあるが、就業機会の確保や定年になる方の活用については、引き続き、検討していきたい。 ◆阿部善博委員 少子高齢化対策としても、より多くの人が長く働くことは効果的なことだし、定年延長は一つの方策として、本市でも有効なことだと思うので、理解している。  一方で、職員にとっては、60歳や65歳になって初めてどうこうではなくて、長い就労の中で、また、組織としても、どのようなポジションでどういうことをやってもらうのか、職員には的確な情報提供や意向の聞き取りなどをその場でするのではなくて、長い年月の中で、しっかりと的確に対応できるような仕組みをつくってもらいたいし、職員体制としては、一人一人が存分に力を発揮できるように、一番いい職場環境ができるような取組を進めてもらいたいと要望して終わる。 ○布施初子委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって質疑を終結する。  これより討論を行う。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議案第99号地方公務員法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○布施初子委員長 賛成総員。  よって、議案第99号は可決すべきものであると決した。 --------------------------------------- △議案第100号 相模原市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について ○布施初子委員長 議案第100号相模原市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例についてを議題とする。  提出者の提案理由の補足説明があったらお願いする。 ◎奈良総務局長 議案第100号については、補足することはない。 ○布施初子委員長 これより質疑を行う。 ◎大田人事・給与課長 答弁が漏れたが、産前産後のところで、産前のところも国よりは若干期間が長い取扱いになっている。 ◆阿部善博委員 これまでの議論で、今回の制度改正によって要件が緩和されて、非常勤職員へ現在の育児休業に関する制度の周知も行っていくことも分かった。また、職域に対する久保田委員への説明で、取りやすい、取りにくい状況もあることはよく分かって、しっかり対策をしてもらいたい。また、非常勤職員への制度の周知だけではなくて、しっかり理解して、自分の働き方の中で取り組んでいくことが大事で、そこまでフォローしてもらいたい。  職域の違いを超えて、職場環境の中で、例えば上司や仲間、窓口で忙しいなど、いろいろあると思うが、その人の置かれている環境によって、非常に育休を取りにくい特異的な例と、取りやすい部分というのは、やはりあると思う。  少し違う話になるが、私が民間にいた二十数年前、個人的に残業をつけづらかった。それは、みんなが見ているから評価されるという風土や、昇進を考えたら、どれだけ会社に貢献したかを私は見ているという話をされたのも覚えているが、そういうようなものがどんどん改善されて、すごくよくなってきていると思うが、それでも、そういう意識はまだ何らかの形で残っていて、取りにくい人ほど取らせてあげるような、もしくは取らなくていいと思っているけど、そうではなくて、状況を考えたら取って当然だとフォローしてあげられるような対策が必要だと思う。制度的にしっかり運用できるような取組を進めてもらっていることはありがたいが、気持ち的な部分や様々な形で、やはり、より実のある制度にしていくというフォローも大事だと思う。その辺の対策について1点伺う。 ◎大田人事・給与課長 育児休業を取りやすい、取りづらいという部分で、例えば、今、自分が休んでしまうと職場に迷惑をかけてしまうのではないかといったことが一因として考えられる。そこの部分については、今後、人事上の配慮をきちんとしていくことが一つ重要なところと考えている。  また、例えば配偶者や御自身の妊娠が分かった場合は、パパママ報告書ということで、妊娠が分かった時点で上司に報告してもらうことになっている。上司と面談する中で、上司が制度の周知や現在の職場環境として取ってもらうのが当たり前という形で促すような取組ができることも手法の一つと考えている。  職場全体で育児休業を取りやすくする意識や上司の考え方もどんどん改善してきていると私どもは認識しているが、さらにそういった取組を進めていく必要があると考えている。 ◆阿部善博委員 私も赤ちゃんは大好きだし、赤ちゃんを育てたい人や育てやすい環境づくりを応援している。また、そういう人たちをみんなで支えて、我が子も人の子も一緒に応援できるような職場づくりに、さらに魂を入れて取り組んでもらいたい。 ○布施初子委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって質疑を終結する。  これより討論に入る。  討論はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議案第100号相模原市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例については、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○布施初子委員長 賛成総員。  よって、議案第100号は可決すべきものであると決した。 --------------------------------------- △議案第101号 相模原市市税条例の一部を改正する条例について ○布施初子委員長 議案第101号相模原市市税条例の一部を改正する条例についてを議題とする。  提出者の提案理由の補足説明があったらお願いする。 ◎岩本財政局長 議案第101号については、補足することはない。 ○布施初子委員長 これより質疑を行う。 ◆阿部善博委員 1点だけ、歳入の繰入金の前年度剰余金について伺う。夕張市が破綻したときに、当時、若手議員の会ということで勉強会を主催して、財政の担当者やいろいろな方から、どのようなことがあったのか、やり方や、背景、どのような思想で起きてしまったのかというのを学んだことがあって、市民に報告したところ、非常に関心が高かった。相模原市は規模も財政状況も全然違うので安心しているが、そういう問題や不正などが発生してしまうような余裕というか、余地が生じてはいけないと思うので、そうした視点で伺う。  夕張市は、細かいことやそんなに難しいことをしていたわけではないが、繰り出して戻したり、貸付けて返してもらったり、そういうお金のやり取りがあるときに、タイムラグがあったり、貸した日と返してもらう日が1日ずれていて、年度をまたいだり、お金の現物が、実際、市、町にあるのに、第三者の外郭団体や特別会計だったり、違う財布のほうにあったり、形式上は出したけれども、実際に振込む日が違ったり、戻してもらう日が違ったり、お金がないと言っているのに実際は使えるお金があったり、その反対など、いろいろなことがある。この後、決算の認定も控えているが、心配なので、特に令和3年度の剰余金は非常に額が大きいので、例えば、特別会計と一般会計の間でそういうことがなかったか、また、現金は実際どのように動いていたかを確認したいし、そうした視点から、この繰入金の前年度剰余金の内訳的なものがどこから来たお金なのかということと、実際に出納閉鎖があってから、この剰余金が出てくるまで、お金がどういうところにあって、どういうところにあるお金を使うのか、具体的な流れを確認したい。これは本市に問題があるということではなくて、逆に問題はないと思うので、そうしたことを市民にきちんと証明するという点からも、実際に具体的なお金の流れはどうなっていたかを伺う。 ◎宮地財政課長 初めに、決算剰余金がどこのものなのかということだが、全て一般会計の剰余金として計上しているので、一般会計の歳入と歳出から生じたもので、全て一般会計のものである。それと、お金の流れだが、例えば、決算を締めて、その後、出納整理期間がある。3月のところで、調定や債務負担行為も確定して、出納整理期間は現金の支出を整理している期間で、出納閉鎖後は執行した予算を確定する作業を行っているのみで、そこで何らかの操作はできないことになっているので、適正な管理に努めている。 ◆阿部善博委員 市民からあった話はちょっと違う事例だったが、繰り出したお金が、実際は市役所の金庫に入っていて、名目上は分類されているが、お金は市役所にあって、結局、終わったらまた戻ってくるみたいな発想で、実際には使えるお金があるのではないかという見方をする人もいた。そうした余地が地方自治体の財政、財務の中にはいっぱいあると思う。そうしたところを我々議会もしっかりと確認していきたいと思うし、また、市民が不安にならないように、今、健全な財政とずっと言われているが、相模原市行財政構造改革プランなどの話を聞くと、実際のところどうなのかと、不透明に感じるところもある。本来だったら決算の認定のところで話すことかもしれないが、決算の認定では、不認定になっても、その後の剰余金の執行や、全く影響がないことになっているので、実際にここで議決してしまってから不認定となるかどうか分からないが、なった場合は、また、ここに遡って議論ができないので、この場でさせてもらった。健全にやっていると思うが、我々も常にこうした視点でしっかりチェックしていきたいと思うので、今後もよろしくお願いする。 ○布施初子委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって、一般会計補正予算の本委員会所管部分の質疑を終結する。  これより討論を行う。  討論はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)  ないので、以上をもって討論を終結する。  これより採決に入る。  議案第110号令和4年度相模原市一般会計補正予算の本委員会所管部分は、可決することに賛成の委員の起立を求める。    〔賛成する者あり〕 ○布施初子委員長 賛成総員。  よって、議案第110号は可決すべきものであると決した。  以上で本委員会の審査は終了した。  お諮りする。委員会審査報告書の作成については、委員長に御一任願いたいと思うが、これに異議ないか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○布施初子委員長 異議ないので、一任願う。  以上をもって総務委員会を閉会する。    午後0時01分 閉会