質問で市長が急成長?そんな訳ないでしょ!   ・議会中継を見ていた方から届いた、思わず笑ってしまう感想メール。 ・「御清聴」が「御成長」に聞こえていたことで、市長への“成長要求”と”成長の”お礼だと思われていました。 ・議会の慣例的な言葉遣いの難しさと、市民感覚との距離感を改めて考えたエピソードです。   私たち議員は、自分が議会で一般質問などを行う時、ブログやSNSで告知したり、支援者の方に連絡をして議場での発言の様子を傍聴してもらったりすることが沢山あります。議事録も大切ですが、実際の議会を傍聴してもらうことは、とても大切であり、行政や議員にも張り合いがあります。 私はかなり以前から、ホームページやメールマガジンで議会の情報を発信していましたので、その情報をもとに、議会を傍聴してくれる方も沢山います。特に、平成17年6月定例会からインターネット中継が始まってからは、ネットで議会を傍聴してくれている方が増えてきました。 ある時、私の一般質問を傍聴してくれた方から、感想がメールで送られてきました。様々なご指摘をいただいたのですが、その中に不思議な質問がありました。 「阿部さんが質問したくらいで、市長はそんなに急成長するものでしょうか?」 私は意味が分からなかったのですが、やり取りをしているうちに、文字を文章化して目で見ていることと、耳でだけ聞いていることとの違いが原因であると分かりました。この方は、私が、冒頭で「ご清聴よろしくお願いいたします。」と述べ、最後に「ご清聴ありがとうございました。」と締めくくっている言葉を、「ご成長よろしくお願いいたします。」「ご成長ありがとうございました。」と思って聞いていたようです。 確かに市長に向かって、成長してください。成長してくれてありがとう。などというやり取りはおかしなものです。それで、議会の質問は変なやりとりがあるのだなぁ、という感想を持ってしまったようでした。 *** *** *** *** *** *** *** *** *** 平成17年  6月 定例会 06月28日-03号 ※相模原市議会議事録 ◆11番(阿部善博議員) 市政クラブの一員として、通告に従い一般質問を行います。しばらくの間、御清聴をよろしくお願いいたします。 ~ ~ ~ ◆11番(阿部善博議員)  ~ ~ ~ そのような夢のあふれる行政を行っていただきますことを心より要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。 *** *** *** *** *** *** *** *** *** 「御清聴よろしくお願いいたします。」は、相手を敬って「話を聞いてください」ということですが、普段あまり使わない言葉です。最後に「つたない私の話を、きちんとお聞きくださりありがとうございました」という思いを表して、最後にも使う言葉でもありますが、議会の慣例的な使い方として、無自覚に使っていたことを反省しました。 ちょっとしたことから、市民の皆さんとの感覚のズレが生じてしまいます。議会を特殊な「近寄りがたい」空間にしてしまうことがないように、との思いもありますが、何でも突然変えてしまうことで、かえって大切な質問の意図が通じなくなることも避けなければなりません。 こうした議会の慣例は沢山あります。皆さんのご意見も、ぜひお聞かせください。 「清聴」と「成長」の違い。